僕の初めての恋は、
…兄ちゃんの友達
僕、川藤夏樹中学1年生の13歳背は余り高くなく165センチ頭は中の下、目だけはクリクリして女顔をしてる。
よく、「夏樹はそこらの女子より、可愛い」と言われるが、嬉しくない!優斗さんに言われるのは、嬉しいけどね。
僕の憧れ。6歳離れた、高校3年生の桐谷優斗(きりやまさと)さんは、優しくて、格好良くて頭だっていい、(よく勉強を教えてくれた)スポーツも万能で、陸上の県大会で優勝するぐらいだった、そんな優斗さんだけど、家に遊びに来た時は、小学生の僕ともよく遊んでくれて可愛がってくれた。
そんな優斗さんに、僕は直ぐ懐き大好きになった。
優斗さんに、初めて「好き」を感じたのは、彼が知らない女の子と〔キス〕していたのを目撃したときだった。
その衝撃は、心臓を素手でわし掴みされ、ぎゅっと握りしめたように激しい痛みが、僕の体に駆け巡ったんだ。