絵の具がつかないように着ていたエプロンの紐を外され、学ランのボタンも全て外されてしまって…。
「お前、やっぱり変わってるな…」
舌を引き抜かれて、しばし呆然と見上げる。
「男の俺にいきなりこんなことされて、されっぱなし…誰でもいいわけ?」
シャツの中、長い指滑らせながら苛立ちに近い声。
「抵抗…したら、いいんすか…?俺…よくわかんないですよ…」
触れられて、今まで感じたことがないくらい…こんな風になったことないくらいエロい気分になってるのは確か。
葉瑠先輩は自嘲気味に笑って、俺の腕を引っ張り…痛くて顔をしかめるのも構わずに普段モチーフを飾るテーブルに押し倒した。
さすがに…俺は怖くなって飛び起きようとした…が、乗っかられてしまう。
「してみたら?抵抗…今さらだよなあ?」
怖い。
ちょっと待ってよ、何で怒ってんの?
先輩の…女子に大層人気のある綺麗な顔が間近に迫る長い睫毛…怖いのに、つい観察してしまう。
「風見…」