玄関チャイムがなる。
「はい」
「孝ちゃん、まゆこだよ」
「まゆ、開けるから上がってきな」
「うん!」
エントランスの自動ドアを解除した。
ほどなく、自宅玄関のチャイムが鳴った。
「いらっしゃい、まゆこ。兄さん。」
「本当に悪いな。まゆこをお願いする」
「気にしないで、明日は休みだし俺がまゆこを、保育園へ連れて行くよ」
「そうか、ありがとう。」
「じゃぁ、まゆこ。父さん行ってくるな。孝之の言うことよく聞いて、困らせるなよ。明日のお迎えには、帰って来るからな」
「いらっしゃい、パパ」
兄さんは急いで、出て行った。
「まゆこ、今日はお前の好きなエビフライだぞ」
「嬉しい!ありがとう。孝ちゃん」
まゆこは、僕に抱きついた。
そんなまゆこが、たまらなく可愛い…
もっともっとまゆこを、知りたくなった。
いけない妄想が、僕をかりたてる。
この欲望を、抑える事が出来ない。