私は、社内に定められた喫煙室に入った。
千葉出張所の同期の桜井に電話をした。
彼は、既婚でまだ幼い子供が居ることからリストラ対象を外れていた。
「おう、桜井?本社の木村。ご無沙汰!ご家族はお元気?…そう、それは良かった。そうか、ところで俺、リストラ、リストラだよ。うん、そうなんだ!で頼みがあるんだけど、新しい会社が千葉になるかも知れないんだ。で、近い内に千葉に行くことになるんだけど…詳しい話はその時するよ。お願いなんだけど、お前宛てに最寄りの郵便局の局留めで書類を送るから、受け取って置いて欲しいんだけど、ダメかな」
桜井は知らなかったようで…そうか、大変だな、人事とは思えんよ。千葉に来るなら、一杯、奢るよ、…郵便物?局留め?いいよ、いいよ、そうか、俺もリストラ、近いかもな…うん、ゆっくりやろう、じゃ…
電話の向こうで気の毒そうに言った。次のターゲットをどちらにするか頭を巡らせた。
時計の針は4時前だ。
私は社を飛び出して、いつも横目に見て通り過ぎる『大人の玩具屋』への路地を入った。営業時間は 16時から、翌朝4時までは記憶していた…。
店で、安物の下着、コスチューム、ピンクローター、バイブなどを買い込んだ。総額 18、500円…支払いのカウンターで大人の玩具の総合カタログを無理を言って譲り受けた。
社に帰る途中でメールの着信音が鳴った。
私は少し、ドキドキした
?「千葉のチンポ様。お待たせしました。写メ送ります。チンポさんは変なフェチなんですね(笑)あそこの毛、ですか…私、他の人と比べたことはありませんが、少し自信あるかも!濃いんです。写メご覧下さい。勇気を出して写メ撮りました!顔が写らないだけ、勇気がでました。笑わないで下さいね。お友達になりたくて、無理をしました。気持ちは判って下さい私真剣です。写メ何枚か、余分に送ります。変なのがありましたら言って下さい、撮り直します」
画面をみるとメールが8通、着信していた。
一通目の写メをひらくと鎖骨からひざ小僧の下あたりまでの写真で、上下揃いの濃紺の下着を着けた写真が目に入った。ウエストはくびれて見事なプロポーションである。下着も高価に見える。
二通目
そのブラジャーが片方の肩からぶらさかり、両方の乳房が写っていた。少し垂れてはいるが、乳首は半分より上にあって、上を向いている。大き過ぎない好きな形だ。乳輪がピンク…