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危険予測ディスカッション

 2006-04-12投稿
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「…じゃあ、次の信号を左」
「はい」
沈黙の中、車のエンジン音だけが響き渡る。そして、しばらくの沈黙の後、長谷川が口を開く。
「…そっかぁ。彼氏いないのか。寂しいなぁお前」
「…ほっといてください」
「あ!ホラ、歩行者との距離もっと取って」
「はい」
また沈黙が続く。そしてまた、長谷川が口を開く。
「…好きな奴は?」
思わぬ質問に、一瞬驚いたのち、平静を装って、
「…ご想像にお任せします」
「またそれ?何?いないの?」
「…」
なんと言って良いか分からず、黙り込む亜希。
「…そっか。いるんだな」
「…まぁ」
なんとなく、気まずい空気が流れる。
「…あ、次右ね」
「…はい」
「……どんな奴?」
「………え?」
「ん?好きな奴…」
オメーだよ、とか言ってやりたかったが、さすがに言えず、特徴だけ言うことにした亜希。
「…年上。たまに嫌味言ってくる。でも笑うとすごく優しくて。…指が綺麗で………結婚してる」
「…結婚してんのか。つらいな」
「………は…せがわセンセ…だったり…」
「…………へ?」

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