?「京子さん、涼です!
止めて下さい?乗り慣れた京子さんの車がいい!ノーパンで事故を起こしたらどうしますか??それに私もセックスした後ならともかく、未遂では死んでも死に切れない!…涼」
送信ボタン、クリック〜??
?「涼子様。霞です。
メール読みました。一晩中でも結構ですが、再来週の水曜日はあいにく夜、同窓生の飲み会予定です。昼間、朝から夕方までの 7〜8時間なら大丈夫ですが…無理でしょうね、子供さんが…」
嘘を書いてメールを作成した。人間は夜は眠るものだ
…送信、クリック?
夜中に怖い夢を見て目が覚めた!誰かとセックスしていて、精子を使い果たし真っ赤な血を射精した夢だった!
気がつくとメールの着信音が鳴っていた。
開くと発信人が明石 霞となっている。
発信時間が午前 2時。
?「京平さま。
眠れずに、このメール書いています。
暖かなご配慮、メール、ありがとうございます。
もう二度と犯罪に手を染めるつもりはありません。警察でもそれを誓うつもりです。子供、主人と別れて知らない町で生きて行くつもりです。ストレスの溜まらない生活を始めます。ご心配頂きありがとうございます。
私のストレスは半分は登校拒否の子供から貰った気がしています。…勉強も出来てサッカー好きのいい子だったのですが…中学でサッカー部に入る希望を主人が止めてからグレると言いますか、登校拒否になり、今も毎日、近くの公園でボールを蹴る毎日です。それから地獄が始まりました…でも、京平様が言われるように、今の私にはストレスを溜めないことが優先します。自分が怖いのです。私を誰も知らない町でやり直します…夜分にごめんなさい。」
んッ??…勉強も出来てサッカー好きな子だった?…で、グレて登校拒否!近くの公園でか…
私は一瞬、自分の過去が頭をよぎった。
…俺とかなりダブるじゃないか!
?「霞さん、京平です。
メール読みました。
子供さんの登校拒否の件もしかして解決出来るかも知れません。明日、いやもう今日ですが、その件でお会い出来ませんか時間、場所については朝、メールしますが…京平」
と、霞にメールを送信した後電話帳からアドレスを引き出し、もう一通、メールを作成した。
?「棚橋殿、木村です。
ご無沙汰。ご活躍、新聞で読んでます。夜分に恐縮。メール、読み次第携帯に連絡を乞う…悪友木村」
送信した。
棚橋 勝…大学時代、サッカーを通じて得た私の何人もいない親友である。