律子も分かっていた。
だから咄嗟に先生と、倉真が助けに来ると言ってしまったのだった。
「あの女も、アンタも、利用させてもらうわぁ。幸い、倉真くんと先生の関係はまだ誰にも知られてない。これを公にすれば、先生も彼も終わりよ?あなたそんなことしたい?アハハハハハ!!」
「ぁ…!あふ…ぁ!」
アナルがビクビク痙攣したが、それよりも美月と倉真が自分のせいで危機に陥ったことの恐怖が勝った。
「ゃ……めて…。あの二人は…関係…ない。」
「私は、あるの。言ったでしょ?倉真くんの彼女は私以外有り得ないって。」
その時、家の前に車の止まる音がした。
「アハッ、来たぁ!!」
身の毛もよだつ猫なで声を出し、三春は玄関へ向かった。
動揺している美月と倉真が玄関に立っていた。
「先生来て!!」
三春は美月の細腕を掴み、強引に引っ張って部屋に連れ込んだ。
美月は直後、いとも簡単に利香と佳乃に捕まった。
「新島さん!!あなた達なにするの!?」
後から三春が部屋に入ってきた。
「先生、倉真くんはどうだったぁ?」
すぐに倉真が入ってきた。
「先生!新島!?なんなんだよ!」