「テーブルって、このテーブル?…それとか鏡の前やピアノの上で…」
「それとか、おトイレの中や床を獲物を抱いて転げ回ったりね。…でもね、霞さん、『窮鼠猫を噛む』じゃないけど、獲物もおバカさんじゃないから、ライオンに逆襲するんですよ。…とにかく、あるが儘の場所で」
「野生っていい!…でも、ライオンってどんな獲物が好きなんですか?」
「ライオンにもよりますが…私がライオンなら……大柄な獲物は狙いませんね!大味で嫌いです。小柄で、熟れて、体に脂がのっていて…ピンクじゃなくて赤い色の…」
「じゃ、決まりですね!獲物がこのテーブルで寝てるところにライオンが来て…点検をして見て…気に入ったら襲って下さい」
「運の悪い獲物ですね。たまたまテーブルに寝てるなんて。…でも、ライオンは夜行性ですから、部屋を暗くします。鏡に写る程度」
「賛成ですね。獲物は夜は眠りますから…たまたま鏡の前にベッドとかがあったりしたら楽しそう。鏡に照明もつくし…」
「多少、あるが儘じゃなくなりますが…ベッドを移動させるのもやむを得ないですね」
「ベッドで鼠が猫を噛んでもいいんですか?」
「それは獲物が決めることで、噛まれる側が言えることではありませんよ」
霞はそくさくと食器を片付け、二人でベッドを鏡の前に運んだ…。
私は最後に使ってプレゼントしようと考えていたリモコンバイブをプレゼントすることにした。
「霞さん、貴重なテープ頂きましたから、これ、私からプレゼントしますよ。大人のオモチャですけどね。…ちょっと寝てみて下さい」
何という品名か知らないが、奥まで入らず入り口に装着するタイプだ。
ワインの栓抜きのハンドルのような柄がついている。それに本体は親指の大型のような形をしている。
Gスポットを責めるタイプらしい…
「私…使ったことないです…これオモチャなんですか…これが、いいんですか」
スイッチを入れてないバイブを霞の体は無抵抗に受け入れた。装着してみると外からクリトリスに、内からGスポットに触れている。
「これでテーブルに寝て下さい!」
窮屈そうに小さなテーブルに仰向けになるのを見届けて私はスイッチを入れた!
「うッ〜ぁ!うあッ〜ああ…これ…なに?京平さん… あ〜ぁ〜…」
私はリモコンで振動を微弱に落とした。
「マグニチュード2。霞さんこれでバディチェックに入りますチェックを実況中継します?ライオンは手を使えませんから舐めてみるだけですが」