顧客との交渉内容は一切、メモに残すなとの厳命がある。
「私もね、小倉君。会社を興してここまで会社を大きくしたんだが…商売に真剣になり過ぎて。売り上げじゃ全国ニ位までは来たんだがね…気がつけば、男の婚期を過ぎて。
歳を取って結婚したんだが…最初の内は何とか頑張ったが…どうしてもキンタマが、チンポが言うことを聞かんのだよ。、私は惠子や子供に会社を譲るつもりなんだ。跡取りが欲しくてね、上場してない個人企業のままなんだ。惠子が専務してくれててね。32才なんだよ惠子はまだ。…私とすれば世襲制の会社にね…」
長い話しが終わりそうもない…。
「社長!私どもの仕事はそこまで社長及びご家庭のご事情は必要ございません。子供さん、則ち跡取りをもうけることが任務ですので。本題に入らせて頂いて宜しいですか」
「おお、そうだったね。松本君からも言われたばかりだ。済まない」
「それでは。今一度口頭で配偶者様から確認を取るのを事務局から義務付けられています。
宜しいでしょうか。」
俺が言うと社長は
「おお、何なりと言って貰って結構ですよ」
と言った。
「奥様の受胎、則ち妊娠は私の冷凍精子で人口受精をさせるものではなく、奥様と私が直接セックスをして懐妊頂くことになります。この点は宜しいですね」
「私は腹を決めて松本君に依頼した。惠子が浮気や不倫をするのは許せんが…跡取りを産むためなら認めるつもりだ」
「奥様は如何ですか」
「はい、私も主人が申します通りです。宜しくお願いします」
「判りました。出産の後、その子供に対する幼児虐待など生じた場合司法の場で私ども子供の側に立って徹底的な裁判闘争を展開します。
その場合、会社の信用など社会的立場をなくしても関知致しません。
宜しいでしょうか」
「つまり、私が子供を愛し立派な跡取りに育てれば問題はないのですね」
と後ろから惠子が言った
「当たり前のことだ、小倉君、一切迷惑は掛けん。可愛がるとも、自分の子供として」
「判りました。それが確認出来れば充分です。それも先程の書類には明記されてはいたのですが念のためです」
「次に。排卵日など見ながら間隔を空け奥様と私が三回のセックスを行う契約となっております。妊娠の兆候が見られなければ最長五回となります。
基本的に社長は私の子供であることを現認定頂く為にセックスの場に立ち会って頂きます。
宜しいですね」