「主人もそれでいいと申しております。…それでお食事を準備します社長の言いつけです。…サトル、何かお好きな物がありますか?社長はウナ重でも、と申していますが…」
「申し訳ないですね。ウナ重でも、牛丼でも、何でも頂きます。…早速、やってみますか…ウナギや牛肉は奥さんが食べて、私は野菜とご飯を食べて…「同じ釜の飯を食う」ってよく言ったもので…一気に打ち解けますよ」
「サトル、お若いのに…良くご存知ね。…じゃお昼からだけど、すき焼きでも食べますか。近くにあるんです」
「え〜、いいんですか?」
「主人の GOサインが出て少し気が楽になりました。 行きましょ、サトル!」
「イクときは一緒ですね。個室がいいです」
「おばかさんね、サトル」
といいながら惠子は携帯をアゴに挟んで机上を片付けながら個室を予約していた…。
やっと打ち解けたようだ
俺が骸骨受付嬢の前で待つと惠子はパンツスーツ姿で現れた…
店では個室に案内された
座椅子が卓を挟んで向かい合い、10畳程の落ち着く部屋だ。
中居が準備を済ませると惠子は酒は不要と告げ、後の人払いをした。
「へえ〜…理と書いてサトルと読むのね。仮想でも…呼びやすいお名前…」
「仮想って、仮想恋人の意味で?」
「そう…」
「ベッドで、呼びやすいですか」
「そう…」
「私も『奥さん』が気に入ってます。社長の前で奥さんを奪うのを地でいきます」
「ぅわお!奪う訳ですか…じゃ私も若いサトルと…思っていいんですね」
「当然、いいですが…奥さん…恋人に敬語は使いません。タメ口でいい」
「そうね。はいサトル!本当に野菜ばかりでいいの?…」
そう言って取り皿によそおってくれた。
「本当にそれでいい。私はあの日から草食系ですよ完全に。奥さん、早く肉食系になって、私の上に乗って暴れて下さい」
「私が上で?…早く体の中を作り変えないと…」
「体の中でも…最初にオマンコからですよ…」
「サトル、いきなりね!」
「そりゃそうですよ。ひと月、ふた月はあッと言う間に過ぎますから…その間に奥さんを妊娠させるんですよ、大変なんだから…早く仲良くならないと」
「そうよね。私も努力しなきゃ。コミュニケーションを深めましょうね」
「奥さん、コミュニケーションって言いますけど…早道はハグしたり…触れ合うのが一番なんですよ。足を私の方に伸ばして下さい」
俺も脚を伸ばし惠子の両足を股に挟んだ。
「サ、サトル!…」