「駄目よ。インスタント物は…新鮮な野菜も食べなきゃ。…そうだ!タローもお世話になってるし、久しぶりに同窓の九州男児に会えたし、私お食事作ってあげる何が好き?和食系?」
「カレー!洋食になるのかなあ、カレーが好きです。暮らしそのものは性に合わないけど…食い物は米ですね。この暑い時期、裸になって激辛カレーを食べるんです。汗がダラダラ流れ出す。そのまま川に飛び込むんです…」
「夏に激辛カレーか…いいですね!…キャンプで作った、作った!…カレーか焼き肉ですよね。…川に飛び込むのも九州男児だわ」
「みどりさん、これ、一つあげる。我がMITが開発した洗剤。…トウモロコシが主成分の100%植物性洗剤ですが、あらゆる物の汚れを落とすんです。しかも、廃液が一切環境を汚染しない。ピグミーフィッシュ、日本のメダカのような魚ですけど、この廃液の中でもう1000日以上生きてる。川の中でシャンプ-、ボディソープにもなるし、タローだって、繊維だって食器だって洗えますよ。NASA航空宇宙局はこれ100%!」
「へえ、NASAが?…これで四郎さん、川の中でジャブジャブやる訳ね!気持ちよさそう!…タローもやって貰おうかしら…ジャブジャブ…そう言えはタロー、お風呂入れてないわ…2、3日」
「おお、タロー…お前、風呂入ってないのかぁ。暑いんだろ、舌を出して……よし!俺が入れてやる!少し暗くなるまで待ってろ!俺も風呂の時間だ」
「うわ、タロー、良かったね…お風呂入れてくれるって!四郎さんが…」
私は何の気無しにタローに言葉をかけた。
二杯目のコーヒーを飲みながら思い出話が弾んだ…
「よ〜シ、タロー、行くぞ!風呂だ!風呂、風呂!…」
四郎は立ち上がり、Tシャツを脱ぎ、張ってあるロープに掛け、半ズボンもさっさと脱ぎ捨てた。
私は目のやり場に困り、それでも腕まくりをし邪魔なサングラスも外し、タローのハーネスからロープを外す…
四郎とすれば長い外国生活でアメリカンナイズされ、ごく普通のことだったのかも知れない。
私の目の前で下着一枚で仁王立ちして、私がロープを外すのを見ている。
やはりというか、私だって女。チラッとそこに目がいく…
チューリップハットを深目にかぶった私の目は四郎の股間の膨らみを捕えていた…
「よし。いくぞタロー!」
風呂道具の入った籠を持ち、首にタオルを掛けて四郎は川の中央の流れに向かう…訳も判らずタローも後に従って行った…
私の位置から 20メートル程の水場に着くと四郎は躊躇なく下着を脱ぎ篭に入れ川の中に入って行った。
タローも水辺で見ている…