川面を生暖かい空気が流れていた……。
川底にあぐらをかくように座った四郎……
肩に手を置いて跨いで私は腰を下ろした。
「す、少し知ってる…私」
やっとで言った。
互いの顔がやっと確認出来る程度の暗闇。
しかも、水の中。
私の腰をがっしりと掴んでいる…。
「ああ、俺も…。でも、…もっと…大切に、しないか?。…二人の今夜を…意義あらしめたい。無造作にじゃなく。…今は、髪だけ洗う」
四郎の勃起したそこを中を避け、二人の間に挟んで座った。
とは言え、私の股間の最も敏感な突飛を強烈に刺激している…
「四郎君…大人だね…」
四郎の脇腹辺りに手を添えて言った。
焦らされるような…納得出来るような…複雑な思いがある……
四郎は私の頭のてっぺんに石鹸を塗りながら
「でもないけど…な!…」
と暗闇の中で照れたのが判った。
「ああ、気持ち…いい!髪も…心も…洗われる!」
私は顔を天空に向け、髪を後ろに垂らした。
デリカシーのない男の指が髪を揉むように、ゴシゴシと洗う…思わず笑いが込み上げてくる…。
「よ〜し!みどりさん…あッ、同級生だから『さん』は抜くよ。…みどり、掴まってろよ!…」
というと、大切なものを地面に置くように背中に両手を当て私の体をゆっくりと後ろに倒していく
…髪が川面に浸ったところで
「自分でシャンプーを洗い落として。俺、支えてる」
と言った。
私は最初にジャブジャブと顔を洗った。
そして、心のモヤモヤを洗い流すように髪をすすいだ。……敏感な部分に強く、男を感じながら…
「俺、うっとりしてる。興奮してる。…判る?…」
「…判ります。強く。伝わって来る!感じる!…この川、冷た過ぎず…気持ちいいし…」
私は四郎の臀部に両脚を絡めた。
「そうだろ。後で教えてあげるよ…さあ、もう一度、シャンプー、繰り返す…」
私がお願いしたこともあるが、四郎は三度もシャンプーをしてくれた…
「星が…見えるよ四郎君…贅沢だわ〜…こんな美容室ない!絶対、ない!」
「当美容室のオリジナルサービスですよ。お客様。サービスは髪だけに止まりません」
「俺の両肩に掴まって…」
私を立たせて四郎は言う
私はそうしなかった。
片手は下を触っていた。
「…四郎君、今、私、…こうしたいから…」
「妥協をせざる、を得ないよな。でも、俺のそこは頼りにならないよ」
「そんなこと、ない…」
四郎は首、肩、胸…タオルでゴシゴシと洗う…
「…ただ、…タオルは、要らないから。…四郎君…」