拓哉は、ある一軒家を見張っていた。
その家の家族は四人で、最初に会社勤めの父親が玄関から出てきた。
(次は、あの娘の番だ… )
だが、拓哉の予想に反して、少女は出て来なかった。だから、拓哉は期待に胸を膨らませた。
次は小学生の弟と母親だった。母親は出勤時のついでに、弟を学校へと送って行く。それはいつもの光景だった。
チャンスだ? あの娘は一人に違いない?
思いながら拓哉は、玄関へと忍びよった。
物陰で毎朝、10日間、待った。
いつかあの娘が一人っきりになる事を信じて?
玄関に鍵はかかっていない。遠目だが、それは確認していた。
拓哉は背負っていたリュックを左手に持ちかえた。
玄関のノブに手を伸ばす。と、その時だった、玄関の扉が開いた?
セーラー服に身を包まれた美しい少女が顔を覗かせた。
「あ… 」、少女は少しの驚きと戸惑いの表情を見せた。
「えっと、両親はさっき出て行きましたけど… 」
「あ… そう… 今、キミ一人なの? 」
拓哉は少女の長い睫毛の動きを観察しながら、言った。近くで見ると、遠目で見るよりも遥かに可愛らしいと思った。
「そうですけど… 学校に遅刻しそうなんで、すいません? 」
少女が玄関から出ようとした時だった、拓哉は思いきり少女をつき倒した?
玄関の扉を閉め、ロックをかける。
少女に恐怖が走った。
逃げる少女を拓哉が捕まえ、押し倒した。馬乗りになる。
「いや? いやっ? 助けて、お願い? 何もしないでっっ???? 」
叫ぶ少女。拓哉はリュックからハンカチを取り出し、少女の口の中に押し込んだ。ガムテープで止める。
今度はリュックから手錠を取り出した。まず少女の右手にかける、それから左手にも。少女の上半身は完全に身動きがとれない状態になってしまった。
暴れようともがく少女だったが、体重80キロの拓哉に馬乗りになられては、どうする事も出来なかった。
拓哉は少女のセーラー服を捲り上げた。Aカップの可愛らしいブラジャーがあらわになった。
ブラジャーごしに少女の胸を揉んだ。手錠で塞がれた両手で、少女が拓哉の頭を叩いた。
拓哉はカッターナイフを取り出した。
「顔をメチャクチャにされたくなかったら、おとなしくしてろ」
冷ややかな目の拓哉だった。少女に戦慄が走った。