私たちは 30分もそうしていただろうか…
四郎のペニスは萎えて私の躯から去った後も抱き合っていた。
私にはまだ残り火がくすぶっていた……。
『四郎君、おトイレは公園だよね?…土手の向こうの…水洗トイレ?』
『そう。公園のだけど、水洗じゃないよ。トイレなら付いて行ってあげるよ』
『トイレ…もだけど。………四郎君。川に連れてって…一人じゃ怖いし…四郎君も綺麗にしてあげる』
『お安いご用。行こう』
私たちはTシャツだけを着たテントの入り口のチャックを引き上げると、寝そべっていたタローがむっくりと起き上がった。
『何だか、タローの顔、見れないわ…ゴメンねタロー 』
私が言うと四郎は…タローは頭がいいからね、なあタロー…と私にではなくタローの頭を撫でながら言った。
私は気まずくなってお風呂篭をぶら下げて川に向かった。
先ず、用を足さねばならない!…
『四郎君、おトイレ、どうしよう?』
『どうしよう、ってカタミー、水の中でするしかないだろ!』
『ダメよ!川には水神様がいるのよ。ダメ!』
『じゃ、真っ暗だし、その辺でするしかないな』
『真っ暗てたって、四郎君がいるじゃない!…音とか聞かれたら…』
『音?カタミーがオシッコする音のことか?』
『そう……』
『ああ、もう!来いよ』
四郎は後ろに来て私を抱えた!
赤ちゃんにオシッコさせるポーズである。
『さあ、して!出るまで我慢比べだ!イヤ、ダメ、ヤメテはなしの約束だよ』
『うあ…嫌らしい!エッチ!でも…音が…する!』
『俺、聞かないから!草の上にさせるから、音はしないよ。後で俺もして見せるから…』
ガッシリと抱かれてどうにもならない!
腹をくくるしかない。
私は…放尿した!
『うお、これがカタミーのオシッコの音か!音も優雅だ。水吟窟のようだね』
私は四郎の二の腕をつねった。
幼児回帰したような不思議な安堵感があった…
私が終わると四郎は、
『約束だ。カタミー、さっきセンズリしたように後ろからチンポ、持って…』
と言った。
私は後ろから萎えたペニスを握った。
『いい?出すよ…』
やがて微かな振動がペニスにあってオシッコが放たれた
これにも異様な興奮を覚える…思わずため息のような声が出た。
『ノーベル賞科学者、染矢教授のオシッコね…私だけよねオシッコさせてあげたの…』
『論文の題名は…”●●蓄発電原理システムをYの交点により実証検分する”に今、決めたよ…』
と四郎は言った。
真面目かジョークか、判らなかった。