『や…やだ…辞めてよ!!いやぁ!!』
両手を抑えられ、何も抵抗できない。
『アイツなんか俺が忘れさせてやるよ』
直哉の顔が近づいてきた……
顔を必死で背ける。
『こんなの…こんなの直哉じゃないよ!!お願い…辞めて…?』
泣きそうな想いで頼み込む。
しかし、直哉の顔はいつもの優しい直哉じゃなかった。
あたしの顔を手で固定し、無理矢理キスをされた…『んッ…ん…いやッ!!』
空いた片方の手で直哉を突き飛ばそうとした。
『素直じゃないなぁ』
直哉はあたしの上に乗っかったまま、ネクタイを外してあたしの両腕を頭の上で縛った。