「んぅ……?!」
慌てて誠夜の体を押したが、ビクともしない。
「――そんな力じゃ無理だな」
誠夜はもう一度キスをしてきた。しかし、今度はさっきとは違った。
あたしの口をこじ開けて、無理矢理舌を入れてくる。「ゃ……んんッ」
「っ……!!」
とっさに誠夜の舌を噛んだ。誠夜はあたしから素早く体を離したが、フッと笑い、いきなりあたしをベッドに押し倒した。
「……っやだッッ」
誠夜が冷たい目であたしを見詰める。最初に会った時の優しい光が消え失せていた。
「いい度胸してんじゃねぇか」