ポタ…ッシャワーから水滴がたれている。英里はお風呂に入っていた。「結局…できなかったな…」あの後家族が帰ってきたので結局帰されたのだった。 「和也の事…好きなのに…何でだろ…」満たされない気持ち。 次の日 「英里っ!!昨日はゴメン!」「…え」「いっいやぁ…何か帰らしちゃって…途中だったのにさぁ…ブツブツ…」可愛い。子供のよぅに文句をゆう和也を見ると可愛いくて仕方ない。愛しい人… 「プッ…いいょ別に(笑)行こっ遅刻するよー!」私達は学校へ向かった。「あ…っ俺朝職員室行かなきゃなんだった!悪りィ!先行ってて!」最近和也はクジで学級委員になってしまい、忙しいょうだ。「大変そぅ…」 トコトコと教室への道のりを歩く。『キャァー?灯路くぅ〜ん?』甲高い声が校内に響いた。「な…何…っ」 窓から外を覗く。 「…ぁ」星野灯路だ。星野灯路が登校していた。女子の大群が追いかけていて、ソレを 『星野灯路?ファンクラブ、その名もプリンス?プリンス?ひろ』が取り押さえていた。「…ぅわ?」 プリひろ「皆さん!落ち着いて!チョコ渡しは並んで下さい!」 ファン「きゃあぁん?灯路君〜こっち向いてぇ〜」灯路は苦笑いしながら走って行った。ファン「ぁあ〜ん?待ってぇ〜」プリひろ「皆さん!静粛に!この世で唯一の天使・星野灯路をたたえましょう〜」 英里は眺めていた。 「すごいなぁ…本物」「感心されてもなぁ」「!?」後ろには星野灯路がいた。「ぁ…すいません…?」「今日バレンタインでしょ?だからいつもより大変だよ…」そういえば話したのは初めてかもしれない。間近で見たのも初めてだ。…本当に綺麗な顔してるなぁ…細いし…白いし…可愛い顔… 「でも早坂さんもモテるでしょ」「やだな…全然もてないょ?」 「でも良く男子が話してるよ可愛いとかスタイル良いとかさ」 『でもあたし彼氏いるから…』その言葉がなぜか言えなかった。 「…」突然暗い顔になったあたしの気持ちを察していたのかも知れない。「…彼氏…いるって言わないのは…何で?」「…」泣きそうだった。「ぅ…」 「…あーぁ…もぅ我慢出来ない」ちゅッ 「…!?んむっ」