『新学年が始まってまだ間もないが、キミを知ったのは初めての授業のときだった。五時間目の授業が多いせいかキミはいつもどことなくダルそうだった。だかいつからかキミはオレに好意を持ち始めた。オレの薬指に指輪があるにも関わらずだ。授業中でもボーっとしてオレの事を考えたり、夢の中にまでオレが出てくる。そんなキミにオレもいつしか好意を抱き始めた。力ずくでもオレのものにしたかった。こんな手荒な行為を許して欲しい。ごめんな、息苦しいよな。』
そう言い長井はアキの口に貼ってあるガムテープを優しく剥がした。
『…先生、スゴィですね。あたしにもそんな能力あったらちゃんと先生に気持ち伝えられたかもしれないな。』
アキが恥ずかしそうに俯きながら呟くと長井は優しく抱き締めてきた。
『オレには充分伝わってるよ。』
唇同士が軽く重なり二人は口付けを交わした。それは段々激しくなり、唇が離れるときには細い糸が引いていた。
『アキ、初めて?』
小さく頷き、アキは長井を見つめた。
『そっか、じゃ痛くないようにするから、力抜いてな?』
そう言うと長井はアキの手に巻いたガムテープも剥がし、ゆっくりとソファに横にした。現わになったままの胸を長井はもう一度優しく両手で撫で始め、耳から首筋にかけて舐め回した。