私♂は布団の綿打ち直し(布団のリフォーム)の飛び込み営業をしている。
ある山奥の民家に訪問した時の事だった。
瓦葺きの屋根に古ぼけた佇まい、いかにも老婆が玄関から怪訝な様子で出てきそうなシチュエーションだった。
だが、私の予想に反して、現れたのは未だ二十歳にも充たない女の子だった。
「綿打ち直しの【まる九布団店】と申します。何かご家庭で気になっているお布団はなかったですか??」綿打ち直しと言えば、対象客の殆どは高齢者だ。若い娘に言っても仕方がない、と思いながらも私は、取り敢えずは丁寧なアプローチを試みた。
返事は返ってこない。
そんな事よりも私は、彼女の細身の身体に強烈なインパクトを与えている豊かなバストが気になっていた。
Gカップはあるだろうか? いや、細身のあのボディならばきっとそれ以下に違いないのだが、やけに大きく見え、そして堪らなくそそられた。
顔も可愛いかった。色白の小さな顔にパッチリ開いた魅惑の瞳が印象的だった。笑えばもっと魅力的なのにと、自分勝手な注文をいつの間にか求める私だった。
「…あ、お若い方はあまり布団とか興味がなかったですよね。お母さんとかお婆ちゃんとか、誰か分かる方はいらっしゃいますか? 」
辺りの空気を変えようと、私。
「誰もいません、みんな出掛けているんで… 」
とても澄んだ声の彼女だった。