拓哉はテレビをつけ、ソファーにもたれて優衣が飲み残したダージリンティーを楽しんだ。
テレビには丁度、優衣がメインゲストのバラエティー番組が流れていた。
輝いていた。他にも数人の女性アイドルタレントが出演していたが、あきらかに優衣の引き立て役にすぎなかった。拓哉だけではなく、誰もがそう感じたに違いなかった。
拓哉は優衣の胸元を見た。薄い布地の下に隠れた薄桃色の小さな乳首を想像した。
ミニのフレアスカートからは艶かしい極限の美を誇った脚が、恥ずかしげにその長さを覗かせていた。
もう直ぐだ? もう直ぐあの美しいを脚を思いっきり広げさせ、舐めまわし、オレのペニスをその中心の穴に埋め込む事が出来る?
考えただけで拓哉は、エクスタシー近くの感覚を得る事が出来た。
ディスプレイラックの上には数枚の写真が飾られていた。
タレント仲間達との写真や、海外で撮ったと思われる家族写真などなど… おおよそ彼氏らしき男の影はなかった。
自分の恋人が浮気していなかったと、そんな妙な安堵を覚えた拓哉だった。
その時だった、ガチャガチャと玄関の方で音がした。
帰ってきた?
拓哉は慌てなかった、直ぐに部屋へは入って来ない。玄関先でマネージャー達との挨拶がある筈だ。
音を立てず、拓哉は寝室へ戻った。クローゼットの中へ隠れる。
衝撃の大事件のニュースが明日、全世界を駆け巡る事も知らずに―――