思わず相手のペースに気づき、摘んだクジから手を離した。
「ちょっと待って下さい!クジは…構いません。私達も覚悟を決めましたから…でも、その前に…覚悟を決めた以上、抵抗はしません。ですから…乱暴に強姦のようなことはしないで下さい。痛いこと傷ついて…主人に気づかれるようなことだけはしないで下さい。………それと私達、仲良しの親友なんです。ですから、お互いに見えないように…仕切ってと言うか…」
と言うと男が
「奥さん、強姦は犯罪、傷つければ傷害罪じゃ、そのためのクジなんじゃ。合意の上でのオマンコじゃと…だてに猟銃の許可証は持っとりゃせん!…警察で聞いてみろ、品行方正な者しか許可証はくれん…前科者やヤクザにもな。二人とも久しゅうオマンコしてネェだけじゃ!。ねぶったり…優しいもんじゃ…
それに、見えんごつするんは簡単なこつ!茅ん束を四つも列べりゃ済む」
「ただな、奥さん…」
ものを言わなかった男が突然口を開いた。
「覚悟を決めたと言うが…マグロじゃ困るで!覚悟を決めたとは…自分もオマンコをしてェと言うことじゃネエとな…上に乗ったり、チンポをくわえたり…俺らを楽しませるちゅことじゃけ…この時期、日暮れは夕方7時じゃ!まだ8、9時間もあるが…強姦はせんが徹底的にやりまくるぞ…そん代わり、魚心ありゃ水心もある…何回も逝かせてやるきに!俺らを悦ばすことじゃ…」
「おなごにそこまで言われりゃワシらも男じゃ、約束は前に守らにゃな…」
二人は小屋を出て行って、茅束を両脇に抱えて戻って来た。
茅を敷いた床の中央に縦に列べて 50センチ程の高さの境界を作った。
リュックからブルーシートとアルミシートを取りだして茅の上に二重に延べた…
「これで…文句なかろ?」
男が私達をみる。
路子と目が合う。
路子が微かに頷く。
「はい。あのぅ…お弁当も少しは持っています。でも、夕方…家の者が心配しない時間までには帰らせて下さい。覚悟の意味も判りました。私達も…割り切って中途半端はしませんから……ここは…誰も来ないんですか?」
「中途半端はなしな?…誰もとは?誰も助けにゃ来ん、来ん!11月15日までは。…逆を言うと奥さんらが大けん声を出して悦んでもいい訳よ…まあ、ワシらを信じることやな…。無骨な物言いしちょるが三流でも大学は出ちょる。非常識なことはせん。安心してな」
「オヤッさん…あれ…どうするん?」
男が目配せをした。