「先輩、出掛けるんじゃないんすか…」 閉じられた玄関、抱きすくめられた俺。 長い腕が...
先輩がいる。 目の前に。 でも見れない、見上げられない、なんて言ったらいいかわかん...
俺は、破裂しそうな心臓をおさえつけるのに必死で…もう必死で必死で必死で。 目眩、動悸、呼吸...
全部、全部、全部 話してしまった。 「俺、もう、解んない」 泣き枯らした声で...
「お前ここんとこずうっとおかしかったよな」 野坂秋人に引き摺られるように保健室に連れてこられ...
朝がきて、夜がくる。 そんな当たり前の1日1日を繰り返すのがこんなに大変だったとは。 ...
「好き…?俺を?」 先輩は頷いた。 「ああ。ずっと好きだったよ、俺は俺なりに伝えてい...
オモチャ、という単語に先輩の眉がつり上がった。 「じゃあ、何を求めてるんだよ、お前」 言...
一人きりの部室で、描きながらフッと筆をとめた。 先輩のオモチャになってから2ヶ月か。 ...
アートコンクールに出す作品…思いの外先生の評価が高かった。 先生に言わせると 俺の超現...