「僕は…ねえ、英士…」 息も出来ないくらい、強く理央を抱き締めていた。 「僕は…春臣を…...
指に力がこもっていく。 白い首筋に食い込んでいく 自分のものにならないならいっそこうして…...
「引っ越してから僕は春臣を消した。 僕は僕の望む、綺麗な人間になった。 でもさ…でもさ… ...
母さんは何事もなかったかのように僕に接した。 はじめから「春臣」など存在しなかったよう...
警察も、簡単な調書しかとらなかった。 何しろ春臣は「自供」していて、思ったより軽い傷だ...
春臣に何回も犯されたのに自分自身が穢れたと、感じたことはなかった。 それなのに血液とい...
小早川は、僕をまっすぐみた。 僕も、まっすぐ見つめ返した。 「英士がね。俺を見つめてい...
真っ黒な少年が入り口に立っている。 白い肌が、一際目立ち儚いくらい華奢だ。 僕は静...
わかった。 肌寒い日曜の朝。 頼れる情報網から導けた結論。 小早川理央...
私、実は片思いしているんです…。 小早川理央君が、大好きで…だけど彼のことを何にも知らなくて...