事務所はシャッターを閉めていた。まだ三時過ぎ…これは間違いない…私は少し離れた所に車を停め、静かに...
涼子はほつれた髪の毛を掻き揚げ、胸元をととのえつつ、後から着いて出た。幾分伏し目がちに見えた。 ...
涼子はジッパーを下ろし、むしゃぶりつくように、所長の股間に顔をうずめた。右から左から頬をすぼめて所...
私は会話が弾むでもなく、少し退屈になってきた。 「ご主人、ちょっと奥さん借りますよ。雑誌でも読ん...
もちろん微塵も疑ってはいなかった。 「ばかね」 あまり愛想のない返事で、私はその先を続けるのを...
涼子が6時に迎えに来いと言うので来てみたが、もう30分待てと言う。最近忙しいらしく、待たされる事が...
「ただいま」 12時近くになって涼子が帰って来た。 「遅くまで飲んだんだな」 「そう。盛り上...
私たち夫婦は、結婚して15年。三つ年下の妻の涼子も、34になった。二人の子供はまだ小学生だが、少し...
空は緊張しているのだろうか…私の心は恥ずかしさの反面、“嬉しい”という気持ちでいっぱいになっていた...
…翌日私は目が覚めた。時計を見ると、もう昼を回っていた。 “今日の夜、空と一緒に花火大会に行ける...