「紫乃は幸せです」 お理津の腕の中で言った。膝頭に自らの股間をこすり付けながら。揺れる蝋燭の炎に...
風の匂いが変わった。過ぎ去った夏の暑さの代わりに、少しばかり高く感じられるようになった空の下、城下...
お理津にしがみ着く腕に力が籠る。顔を胸に埋(うず)めながら。 「お坊さんに初めて色んな事された時...
「さ、左平次様。これ以上したらお理津さんが壊れてしまいます」 「いいんですよ壊れても。ご覧なさい。...
「むっ」 つるりと呑み込まれ、ひんやり。またつるりと吐き出され、繰り返す様(さま)に紫乃は楽しげ...
「痛っ!」 紫乃の顔が歪む。細腕でお理津の頭を締め付ける。 「紫乃ちゃん……」 「だ、大丈夫...
二本指、怒涛。ほとばしる淫汁。仰け反り背中を浮かせる細い肢体。 「逝くっ!」 「逝かせぬ!」 ...
「その代わり、くれぐれも粗相の無ぇように……分かってるな」 その歪んだ笑顔は床に額を擦り付ける紫...
「行っちまったねえ」 中へと戻り、しんと静まり返った部屋を眺めて溜め息。傘貼りの道具は押し入れに...
「あたしみたいな夜鷹を嫁になんて……悪い冗談やめとくれよ」 「…………何度も言わせるな」 「だっ...