バスルームの扉を少し開いた。 「終わったか?」 父はベッドに仰向けに寝て天井を見つめていた...
真弓は困ってうろたえている。可哀相に… (あの…でも…) こんな男でも父親には違いない...
ドアを開けると、リビングのような大きな部屋… そこはカラオケセットが置いてある手前の部屋… ド...
「お兄ちゃん、ご飯出来たからテーブル拭いてもらえる?」 「え〜」 「あっそ。じゃあご飯...
夜中に物音が気になり目が覚めた。リビングに降りると、放送を終了したテレビ画面が映し出されていた。 ...
僕は無言で作ってくれた夕飯を食べていた。 食べ終わり、なかなか脱衣所から出て来ない結が心配になっ...
うどんをうまそうにすする真弓。 青白かった頬にほんのり赤みが戻ってきた… 「ね、どっか行く...
裕之もしがみついてきた! (朝から見てたでしょ!母さんのこと、見てたでしょ!) (だっ...
指先が…裕之の形をなぞる… どうしようもなく尖ってしまったもの…その先端に、くすぐったいような焦...
母親は膝を進めた。 身動きさえできない息子の髪の毛を撫で上げた。 瞳の美しい息子だった… ...