「アタシはもうとっくに濡れているの……毎朝アナタに水を与えてもらっているあの植物‘ダリア’も同じ気持...
「ウフフ、アナタはただ、気のおもむくままに……。 技巧なんて要らないの。土をいじるように、そう、ア...
男は天井を見ていた。 その虚ろな眼差しの先にはやはり、天井しかなかった。 ベッドの上へ、なかば強...
男はまるで、少女のような仕草でその手を拒絶する。 「駄目だってば、駄目だ……」 しかしなおも彼女...
「ねーぇ……アタシのアソコに、過剰なくらい大切に仕舞い込んでるその鍵、挿し込みたい? ピッタリ嵌ま...
男の表情がこわばる。「僕は所詮、自分しか愛することのできない、どうしようもない人間だ。僕は人間が嫌い...
すると、ダリアは戸棚の奥から粘着テープを取り出した。それを顎の輪郭にめぐらすことができるほどの長さに...
笑い転げるダリアを目にし、男は己の未熟さと幼稚さを見抜かれたかのような恥ずかしさをおぼえた。さらには...
「ダリア、カクタス・ダリアちゃん……」 男はかしこまって言ってみる。 「僕はキミのこと、『愛して...
【小さなミラクルと、人を愛する場合のセックス】 冷え込んだ朝だった。 男はマグカップに温...