唇を離すと、トニは私の頬に手を添えた。 かすかに、彼の顔に赤みがさしている。 「リ...
私はふいに、アイスを近くの皿に置き、トニに歩み寄った。 「・・・リノ?」 「トニ・...
(誰かいる・・・) ラブホの前には親父らしき人物がたっていた。 (噂は本当だったの?) 私は...
魔王は言った。 私に仕える優しい娼婦。 腐乱の少女と。 少女は言った。 「わたしは...
トニは照れ隠しなのか、家に着くまで、幾度となく、髪に手ぐしをかけた。 彼は昔から(私が思う限...
これが理想郷だと教えられた。 卑しいことは一つもないと覚えた。 少女はいいこだったので、かの憎...
私の名前は南。 高校2年生。 私の学校は昼休みになると友達はHの話ばっかり。 「ねぇねぇ通っ...
「トニ!やっぱりあなたなのね!パッと見て、そうじゃないかと思ったのよ」 トニの口元に笑みがこ...
彼の名は、トニーニョ・リュウザキ。日系イタリア人だ。 トニーニョは、小学三年の頃、私の学...
私は、オタニ・リノ。 今日から、一年振りの長期休みが始まる。 いつも、新聞・雑誌の〆切に追...