『……じゃ、どうしたらいいんですかっ?!』
そろそろ解放してほしい。その憎たらしい微笑みから―。
『まぁそんなに怒るなって♪可愛い顔が台無しだよ?!』
なっ…?!
思わず席を立ち上がる。
冗談じゃない。俺だってこんな顔 望んだわけじゃないし!誰が好き好んでこんなヤツと一緒にいるかっ―\r
おもいっきり睨んでやると。
まぁまぁ♪
そう言いながら ウエイトレスさんに軽く合図なんかしてる。
『ご、ご注文はお決まりでしょうかっ?!』
…なんとも歯切れの悪い(笑)テーブルに来たウエイトレスさん。歳は俺と同じくらい、かな?(若干、幼く見える俺と比べても…涙)
歯切れの悪さは何だ?!と見ていると…。
まさに今注文しようとしているコイツにみとれていた―。
『えっとね、コレなぁに?』“コレ”とさっきまで俺が飲んでいたカップを指差す。 今は空っぽなんだけどな。
『えっ、ホ、ホットミルクでございますっ!』
“ございます”って…(苦笑)。
『(笑)じゃぁ、それ1つ、と……』
『と…?』
続かない注文にウエイトレスさんが聞き返す。
ふと、顔を上げると男と目があった。その後ろからウエイトレスさんまで。
『えっ…お、俺?!』
こっちまで歯切れの悪さがうつってしまった。
『そうだよ?何飲むの?またホットミルク?(笑)』
『カフェオレ…ホットで。』
笑われたのが悔しくてちょこっとだけ苦くした。なんというか、ちょこっとだけ大人の味だ…。
『かしこまりましたっ!すぐにお持ちいたしますっ』
そう言い終わらないうちにバタバタと奥に戻るウエイトレスさん。なんだったんだろうな?なんて、コイツは呑気なこと言ってる。