俺は、愛佳が1人になる時をひたすら狙った。
愛佳はグループで過ごしている為、なかなか機会がなかった。
そんなある日、
俺の親と愛佳の親が日帰り旅行に行くという。
俺達は『無関係』になっていたが、親達は未だに仲良しだった。
チャンスがきた…!
親達が出掛けるのを待ち…
そして、愛佳が学校へ行くのに家を出る前に…
俺は愛佳の家に入り、愛佳の部屋へ向かった。
愛佳の家。
昔と変わらない。
階段を上り、愛佳の部屋の前に立った。
愛佳の部屋からはレゲェが聞こえた。
ノックせずに俺は愛佳の部屋を開けた。
『な…!!
何してんのよ?』
愛佳は驚き、俺を睨んだ。
愛佳は制服にルーズソックスだった。
周りの女よりも、遥かに長いクシャクシャのルーズソックス。
香水なのか、シャンプーなのか甘い香が部屋を充満させていた。
『何なのょ?』
愛佳は俺を睨みつけたままだ。
『愛佳…』
俺の言葉を聞こうともせず、愛佳は部屋を出ようとした。
『邪魔!!
どいてよ!!!』
俺は愛佳の腕を掴んで部屋のドアを勢いよく閉めた。
愛佳はいつもと違う俺に後退りしながらも睨み続けた。
『何なのよ!!?』
俺は愉快だった。
さて、どうしよう。