離しがたくて、しばらく翼を抱っこしていた。
暑い…でも、やっちゃった…みたいな後悔はない。
ぼんやりして、寝転がる翼を綺麗にしてあげて、額にキスする。
間違いなく、俺は恋しちゃったんだ。
変な始まり、唐突な欲情…でも、恋は恋だ。
否定してみても始まんないしな。
良かったね〜
とゆー声が久しぶりに帰ってきた。
大きなお世話だよ、と思いつつニヤリとする。
と、翼が瞑ってた目をパチッとあけて
「うるさいな」
と小さく呟いた。
…俺なんにも言ってないのに…
…まさか…
「…翼…お前…」
お前にも声が聞こえてるのか?と聞こうとして…
やめた。
どっちでもいーや!
翼が俺を見上げて、気弱な笑みを浮かべ
「困っちゃうよね…こんなことになって…陸斗、困るよね?」
その口調には「俺なんかとこうなって」という切ないような自己否定が感じられた。
「困らない」
きっぱりと言ってやる。 翼は、しばらく俺の顔をみて…「アリガト」と恥ずかしそうに呟いて、にっこりした。
…あー…か、可愛い…
変な声から始まった変な恋だが、いまは
ちょっとだけ
感謝かな…ww
なんてね!