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君の声がきこえる 15

にゃんこ  2010-07-09投稿
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離しがたくて、しばらく翼を抱っこしていた。
暑い…でも、やっちゃった…みたいな後悔はない。
ぼんやりして、寝転がる翼を綺麗にしてあげて、額にキスする。

間違いなく、俺は恋しちゃったんだ。
変な始まり、唐突な欲情…でも、恋は恋だ。
否定してみても始まんないしな。

良かったね〜

とゆー声が久しぶりに帰ってきた。
大きなお世話だよ、と思いつつニヤリとする。

と、翼が瞑ってた目をパチッとあけて

「うるさいな」

と小さく呟いた。
…俺なんにも言ってないのに…

…まさか…
「…翼…お前…」

お前にも声が聞こえてるのか?と聞こうとして…
やめた。
どっちでもいーや!

翼が俺を見上げて、気弱な笑みを浮かべ
「困っちゃうよね…こんなことになって…陸斗、困るよね?」
その口調には「俺なんかとこうなって」という切ないような自己否定が感じられた。
「困らない」

きっぱりと言ってやる。 翼は、しばらく俺の顔をみて…「アリガト」と恥ずかしそうに呟いて、にっこりした。

…あー…か、可愛い…
変な声から始まった変な恋だが、いまは

ちょっとだけ

感謝かな…ww



なんてね!

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