利香、佳乃もまた、律子同様に体育館から離れた場所にいた。
「携帯……私たちの制服とか……この部屋にあったはずなのに…!」
「連絡が……どうしよう…!」
安全に外に出れる保証は無く、
かと言って三春をこのままにしてはおけなかった。
「三春…!」
「私が、三春を助けに行く」
利香が呟いた。
「無茶だよ!何人の男がいるか分かってるの!?」
「私たちのために命を懸けてくれてる。
三春にだけそんなことさせられない。」
「利香…。」
「私たち、やっていた事は非道い事だったけど、それでも、私たちは仲間だった…。見捨てられない!」
佳乃も決心し、頷いた。
その頃、倉真は職員室に辿り着いていた。