お久しぶりです。
このとこ少し、ブログさぼっていました。
というのも…。
まあ、話していきます。
僕はあれから、彼を見続けました。
相変わらず凄い人気で、相変わらず明るい…けれど、僅かな気がかり。
それは間違いなく「僕」
そして、とうとう、彼が僕のところに来ました。
僕がまだ提出していなかった課題を図書室でやっているところに。
僕のノートに影が落ち、振り向くとそこに彼がいました。
彼は…。
無表情でした。
欠片も笑顔はなく、蒼白でした。
「隣、いいかな」
小さな声だったのに、僕には耳に直接吹き込まれたかのような音量に感じました
僕の、隣に彼は腰掛けました。鮮やかな水色のパーカーを学ランの上に羽織っています。
首の両脇に垂れた白いイヤホンから僅かな雑音。
「あれ?切ったと思ったのになあ…えと、ありゃ、引っ掛けちゃった」
慌てた様子だから、見かねて鞄に引っ掛かっていたコードをそっとほどいてあげ…ようとして手を伸ばした時、彼は明らかに動揺して座っていた席から腰を浮かせかけた。
それから、意思の力を総動員したかのようにため息をはいてまた、体を沈めた。