…ほっぺたがジンジンする。
痛いだけだけど!
そのあとは、街をぶらぶらしたりゲーセン行ったり…適当に遊んだ。
双葉はUFOキャッチャーで靴下にゃんこを取って、 「そっくりww」って言いながら渡してきた。
「似てねえっっ」
「いやー、似てるって」
とか言いながら2人で笑ったり突っ込んだり。
時々、長い指が俺の髪をいじったりするのにイチイチ気づく自分が嫌だ(>_<)
通りすぎる女の子たちが、ヒソヒソいったり、なかには「どこの大学の人ですかあ?」とか話かけてきたりした。
…いや、大学生じゃあないんだけどねww
そんな時は、双葉が満面の笑顔で「いま、取り込み中。またね」ってかわす。
「別に…もういいよ、双葉…女の子と遊ぼうか?」
「え?…いや、俺、本当にどーでもいいんだけど?」
…そ、そう?
なら…いいんだけど。
女の子たちが、双葉や俺に関わろうとするたび、本当に双葉の目に「うざ」って色が見えて戸惑う。
だって…ね、演技なのにさ…。
「…なんだよ、お前が遊びたいならいいよ?行けよ、風介」
「違うって!俺はこのままのが…」
ハッとして言葉のみこむ。
え、俺、おかしくないか?