「あぁ…はぁ…出たね…」
「さっきより…多い…ね」
蓮一はティッシュに手を伸ばしたが、
真希が制した。
「真菜…舐めるよ、全部」
「や、やめろ……汚いから…」
「蓮兄のためだよ、真菜」
「うん…」
お互いの顔にかかった精液を、
双子は舐めとり合った。
「お、お前ら…こんな事しなくても、俺は病気でもなければ…お前らの片方を特別扱いした事も…!!」
「ん…ぅん…ニガイけど、
蓮兄は気持ち良かったんだよね?」
真菜が真剣に聞いてくる。
「もうしなくていいからな、
やめるんだ真菜」
真菜は首を振った。
「まだ私と真希、どっちが良かったか聞いてない」
「!そんな事…!!お前らな…!」
「真菜。明日から、蓮兄を気持ち良くさせられた方が…その日の夜に蓮兄と一緒に寝られる事にしない?
……真菜だって、本気なんでしょ?」
真菜は半分涙目になりながら、頷いた。
「ホントは真希と仲良く、蓮兄の病気治したいけど……。私だって蓮兄の役に立ちたいもん!」
蓮一は双子の本気さにたじろいでいた。
真菜はまだ自覚していないとはいえ蓮一への気持ちは本物だった。
真希とは先ほど体を交え、愛を確かめた間柄になってしまった。
今更、全てを無かった事には出来ない。
「頼むから、仲良くしてくれ、な」
しかし双子は裸体のまま蓮一に抱きつき、懇願した。
「蓮兄……私と真菜………。
今日はどっちと寝てくれる?」
「蓮兄ぃ…」
真菜が涙目で迫る。
「蓮兄…」
真希が真剣な眼差しで見つめてくる。
(き…決められるわけ……!)
双子の瞳は真剣だった。