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two YOU 26

輪廻  2010-11-20投稿
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「あっ……おかえり、真菜」

返事をした後、蓮一は席を立った。
真菜がリビングに入ってきた。

「おかえりなさい」

「ただいま…」

「真菜……私の部屋に来て」

「?」

「話したい事があるの」

真菜の脳裏に優と仲良く話す真希の姿が浮かんだ。

真希の部屋は整然としており、
真菜の女の子らしい部屋とは対照的だった。

「真菜……蓮兄の事…やっぱり私に任せてくれない?」

真菜は驚いて、一瞬ためらってから、言った。

「ず、ずるいよ!!真希には瀬下くんもいるのに!」

「真菜、ココア…淹れた……」

ちょうどその瞬間、
蓮一が部屋の前にいたのだった。

真希は目を見開いて呆然とし、
真菜も蓮一がドアの向こう側にいると分かり、口を噤んだ。

「?何の話だ?真希には瀬下くん?」

蓮一も会話内容があまりに飛躍しているため、恋愛の話には聞こえなかった。
つい先ほど気持ちを打ち明けてくれた真希に、彼氏がいるというのは筋が通らない。

――真菜は何の話をしているんだ?――

「ち、違う……瀬下くんは…違う!」

(!?これ以上何を否定すればいいの……。

違う。
これ以上否定できない…っ!

だって、
瀬下くんは……

瀬下くんは…大切な…人。
…だから)

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