その頃、静まり返った仲埼家では残された兄と妹が抱き合っていた。
「真菜………」
「私…!真希に酷い事…」
真菜は心底後悔していた。
見た事をそのまま口にし、
感じた事をそのまま真希にぶつけたに過ぎなかったからだ。
「真菜は……真希が好きか?」
真菜は頷いた。
「なら、きっと真希はその内帰って来て、許してくれるさ」
「でも、私にとって真希と蓮兄だと…
好きって言葉が違う気がする…。
上手く言えない」
真菜は頬を染めて、蓮一にくちづけした。
「こ、これが、蓮兄への好き……」
「真菜………」
「私……蓮兄が……好き…」
真菜は真希の部屋から出、
自分の部屋に蓮一を連れてきた。
真菜はベッドに倒れ込んで、
窓を見上げた。
「酷い雨だね………真希…大丈夫かな…」
「大丈夫だ…あいつなら」
「私だったら?」
真菜は真剣な顔で、静かに聞いた。
蓮一はその表情に息をのんだ。
「馬鹿野郎……」
「蓮兄……また今日もたくさん病気治そうね…」
真菜は蓮一の手を引いて、
もう片手で制服を脱ぎ始めた。
「蓮にぃ?…………中出しって…何?…蓮兄がいっぱい、気持ち良くなれる?」
「馬鹿…いいんだよ、口だけで。つか……普通に誘うなよ」
「?誘う?」
真菜はきょとんとした表情で制服を全て脱いだ。