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two YOU 29

輪廻  2010-11-20投稿
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その頃、静まり返った仲埼家では残された兄と妹が抱き合っていた。


「真菜………」

「私…!真希に酷い事…」


真菜は心底後悔していた。

見た事をそのまま口にし、
感じた事をそのまま真希にぶつけたに過ぎなかったからだ。


「真菜は……真希が好きか?」

真菜は頷いた。

「なら、きっと真希はその内帰って来て、許してくれるさ」

「でも、私にとって真希と蓮兄だと…
好きって言葉が違う気がする…。
上手く言えない」


真菜は頬を染めて、蓮一にくちづけした。


「こ、これが、蓮兄への好き……」

「真菜………」

「私……蓮兄が……好き…」

真菜は真希の部屋から出、
自分の部屋に蓮一を連れてきた。


真菜はベッドに倒れ込んで、
窓を見上げた。

「酷い雨だね………真希…大丈夫かな…」

「大丈夫だ…あいつなら」

「私だったら?」

真菜は真剣な顔で、静かに聞いた。
蓮一はその表情に息をのんだ。

「馬鹿野郎……」

「蓮兄……また今日もたくさん病気治そうね…」

真菜は蓮一の手を引いて、
もう片手で制服を脱ぎ始めた。

「蓮にぃ?…………中出しって…何?…蓮兄がいっぱい、気持ち良くなれる?」

「馬鹿…いいんだよ、口だけで。つか……普通に誘うなよ」

「?誘う?」

真菜はきょとんとした表情で制服を全て脱いだ。

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