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晴れの日の一日,14

 2010-11-23投稿
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「夏輝。」


「え?」


「さんはいらない。
夏輝でいいよ、克巳。」



やられた。
あまりにも急だったから、ものすごいときめいてしまった。

だから、


「ぇ…!ぁ…な、なつ…き…?」


ものすごく動揺して、
うまく呼べなかった。



「はは、何で疑問系なんだよ。」


「笑う事ないだろ!
な、夏輝…!」


やっぱりどもってしまう俺にケラケラ笑う、夏輝…。


その姿が可愛くて仕方がない俺はいよいよ骨抜きのようだ。


前から好きだと思っていたけど、一緒にいれば一緒にいた分どんどん好きになってしまう。


もう好きで好きで好きでたまらない。



「夏輝…。」


「ん?」


「ぁぁ、いや何にもない。」


つい危ない事を言いそうになる。


「なんだよ、それ。
………なぁ克巳?」


「何?」


「ありがとう。
克巳がいてくれて良かった。」


「……何それ……、
ちょー照れる…。」


自分でも顔が熱いのがわかったから、そっぽを向いた。


それでも後ろで夏輝が少し笑ったのが分かった。

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