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母・女・メス 23

ザクロ  2010-12-11投稿
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ヒロキはシックリ来ない毎日を送っていた。
誰にも言えない秘密。
しかし、その秘密を誰とも共有できない状態なのだ。

涼子と二人きりになることは、ほとんどなかった。
偶然なのか必然なのか・・・


学校帰りに大型スーパーで道草を食っていた。

ある男と目があった。

確か同級の・・
結城海翔・・・

カイト?・・ドキュンネームかよ、って密かに笑われてた奴だ。
話をしたこともない。
髪はちょっと茶色で、見た目は結構目立つが、ワルではないらしい。

目が合って何か言わないと不自然だったので

「よぉ」

相手も「おう」と返してきた。

そこへ、茶髪の姉ちゃんが現れた。
黒いレースのシュシュ、ヒラヒラした黒っぽい服で、豹柄のサンダルを履いていた。

「行くよ」

彼女はヒロキの存在に気付き、軽く会釈した。

「友達?」

「ああ、同じ学校の」

カイトは照れ臭いのか、早く行きたがった。

ヒロキは二人がどういう関係なのかに思いをめぐらせた。姉かも知れない。
一旦そこを離れた。
二人は、下着売り場へと移動した。

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