「私だって、たまには男性をデートくらいするさぁ。邪魔しないでよ」
マサミは2人の席から離れていった。
「薫さんさえ良ければ、いつでも誘って下さい。大歓迎ですよ。俺も独り身なんで、気にしないで下さいな。」
左隣に座っている薫の手に、自分の手を重ねて握った。嫌がる様子も無く、握り返してきた。
世間話やら、西野が奈美から聞いた薫の話しに、尾ひれを付けて褒めちぎったりしながら、和やかな酒飲みが進んだ。
弾き語りでバラードの曲が始まり店内が暗くなった。
西野は薫の方を向き軽いキスをした。重ねていた手を離し、肩に手を回し抱き寄せ、舌を入れてみる。
“久しぶりのキス…アアン舌が絡みついてくる。”
西野の這い回る舌に、薫も舌を絡めてきた。空いている右手をスカートの上から太ももに乗せ、さすっていると薫の手が押さえた。
「ここでは…だめです」
「もう少し…恋人気分を味わいたい…」
薫の手を自分の股間ギリギリの所に置き、再び薫の太ももを触りはじめた。
「みんなライブを見てるから後ろは気にしないよ。興奮するね?、ママ…キスが上手だ。特に舌の使い方が…」
「パパもよ、キスが上手。アア…エッチな舌…」