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トライアングル 6

にゃんこ 2011-02-17投稿
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「おっじゃまします〜」
我が物顔で静瑠の家に上がり込む連理。

「俺より先に入っちゃうんだからな〜」

静瑠が俺に微笑む。

あー、頼むよ、もう…

「…ねえ、あのさ…」

玄関で靴を脱ぐ俺に、静瑠が擦り拠ってきた。
反射的に離れる。

「何?」

「…うん…今日…泊まらない?」

げ。
何いってんの、こいつ。
やばい、やばい、やばい! すげえ心臓跳ね上がった。
「いや、俺は…」

「話があるんだ」

いつになく真剣な静瑠に、気持ちが揺れる。

「連理は?」

「…」

また、後で。

そう囁いて連理の後を追う静瑠の後ろ姿を見ながら、息をゆっくり吐いた。

どうしよう。
泊まるのは電話さえすりゃ余裕だ。

けど、嬉しいとか全くないんだ。
怖い。

想いが強すぎて二人きりを避けてきた。
連理がいたって、時々抑制が効かなくなりそうだってのに。

広々した、北欧風な洒落たリビングで連理はソファーですっかり寛いでいた。
図々しいやっちゃな。

「静瑠〜飲み物〜」

「うっさいな、もー」

ブウブウいいながら、静瑠が暖かいコーヒーを入れてくれた。
俺は内心ずっと動揺している。

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