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トライアングル 7

にゃんこ 2011-02-17投稿
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「琉聖…」

あああああ!!
な、名前を呼ぶなあ!

「あ、お、俺、テレビみたいな…韓流!」

焦ってリモコンを手にしようとした俺を、責めるようにじっと見ている。

な、なんなんだよ。

「聞けって。どうしちゃったの?」

諦めて、俺は椅子にドスンと腰を降ろした。

「なにが」

「最近!」

ぐっと身を寄せて、俺を窺い見る。
近い、近いんだよ!

「ちょっと前から思ってたんだ。…琉聖、最近おかしくない?」

「な、なにがだよ」

静瑠は眼鏡の奥の目をすがめて俺を睨んだ。

「俺のこと、避けてる」

…気づかれてた。

くそっ、気づかれてた!

「…避けてなんかねえよ」
「嘘だ。絶対嘘だ。俺…ずっと、ずっと…」

静瑠がパッと顔を背けた。
語尾が震えた。

「何でだよ…何で嘘つくんだよ、俺、なんかした?」
好きだからだよ。
ばかやろう、好きだから避けてんだ!

そう叫べたら。

そう言えさえしたら。

「何にも、してねーよ」

振り向いた静瑠の目が赤かった。
おい…勘弁してくれよ。
「…辛いんだ。俺にとって琉聖は…」

言うな。

「一番の友達だから」

…ばかやろう。

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