…な、何気にちょっと尊敬しちゃったぜ!
マジか、こいつww
「あそ…なんなんだ、お前は!」
「性欲豊富な高校二年生ですが、何か」
「エロ!」
「うっせ、ガキ」
とかふざけてる割には、一瞬寂しげだったのは気のせいか…?
「学ランそそるよね」
「…ばーか、ど変態」
で、もっかいキスしちゃってる俺。
静留のことが好きだ。
その苦しみから逃れたい。誰かとこうしてると、少し楽だ。
舌が、甘い連理の髪の匂いが…ゾクッとする快感が、…
いや…。
俺は連理の胸を押して、首を振った。
「ちょ、やっぱり…あんまキス、やめ」
静留の唇に自らの唇を重ねたときに、水の底に沈んでいく気がした。
罪悪感と、愛しさで。
冷たい、月光みたいなキスは全く快楽とは無縁で。
連理のキスとは違っている…
連理は大事だ。
でも静留への想いはもっと…気が触れるくらい、大事だ。
「なんで?」
「俺をズルい奴にしたいわけ?お前は」
連理はちょっと考えて
「もう充分ズルいじゃん、静留と一緒にいたいから嘘ついて、俺を利用した」
うわ〜。
こいつ…バカじゃねえな…