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トライアングル 26

にゃんこ 2011-02-22投稿
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ゆっくり起き上がる。

まだ世界が回ってる。
信じらんない気持ち悪さ。
「吐きそう」

「いいよ、その辺で吐いても」

できるか。

連理は静かに横に座った。
「お前倒れたんだよ、気を失ったやつ初めてみた」

気を失った?

「なんで?」

俺の質問に連理は笑って
「お前じゃないからわかんねえよ、ばか」

そっか。

あ、俺…静留に…

「大嫌いっつったな…」

連理はため息をついた。
「お前って本当にエゴイストだよな。
あれはねーよ、静留が可哀想すぎだろ。
普通、戸惑って当たり前だろ?友達同士がキスなんかすりゃ」

俺は膝抱え込んで俯いた。
「うん」

でも、あの目。

連理を見つめた怯えるような嫌悪の目。

あれはまんま俺に向けられるべき目じゃないか。

「応援する、なんて言いながら否定した。
だから壊したいくらい憎くなった。
もうなんもかも投げ捨てたくなった。
本当に…」

俺は黙った。

連理は促すように俺の頭を撫でた。

「嫌いになりたかった…」

俺の唇から嗚咽が漏れて止まらない。

終わった。
もう友達でいらんない。
いや、友達でいらんないのは俺自身。

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