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トライアングル 36

にゃんこ 2011-03-06投稿
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「琉聖のことだよ」

静留の言葉は石みたいに固く、かたまって地面に落ちないのが不思議なくらいだった。

「琉聖が、なあに?」

「どう思ってんの?」

刺々しい声。
おいおい、静留のそんな声…聞いたことねーぞ。

連理はふっとため息をついた。

「好きだよ」

「友達、として?」

なんなんだ?
話をどこに持って行きたいんだ?

連理は恐らく微笑んだんだろう。
見えないけど感じた。

「静留…どうした」

「琉聖が…琉聖のこと…本気じゃないなら、俺…絶対にお前を許さない。
アイツを傷つけたら、それを一生後悔するくらい、俺がお前を傷つけてやる」

静かに、けれど後半は上擦っていた。

「俺、お前が中学んとき色んなやつと…男女と、派手に遊んでたって聞いた。
もしそんなレベルで琉聖と遊んでるなら、今すぐやめろよ」

あの静留が。

穏やかで、喧嘩なんかしたことない静留が…。

「アイツはお前の何?」

連理の冷静な声。

「琉聖は…俺の…親友だよ…一番大事な親友だよ」

話始めた静留は

いつもの穏やかな声音を取り戻していた。

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