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クレイジーキャット 23

にゃんこ 2011-03-16投稿
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望まれて?
そのうち冷める?

連理は望んでいる…?
庄野を、庄野といることを…?

庄野は更に近づいた。

見上げると、慈愛に満ちた瞳で見下ろされた。

「傷ついているね…可哀想に」

普通なら
可哀想などと言われたら、俺は逆上するだろう

けれど庄野の声には魔力があり、俺は気づけば泣いていた。

なんで無視すんの、連理…
なんで…?

そんな俺を、庄野はそっと引き寄せた。

泣いている俺の背中を撫でる…子供をあやすように。
「いいこだね」

ふっと、このままでいたいと過る思い。

それを見透かしたように庄野はそっと俺の顎を持ち上げ…

唇を重ねた。

全身を駆ける、甘い戦慄。
どこまでも優しい、溶けるような口づけ…目を閉じ、委ねたくなるような。

口づけは、それだけで官能的な行為だった。

庄野に全てを任せても…
甘く耳元で囁かれる

琉聖、と

成す統べなく、崩れ堕ちそうになる寸前、

脳裏に閃いた

俺を信じて
何があっても

俺は目を見開いて、ようやく自分が見えた。

庄野から身体をもぎ離して唇を拭った。

庄野は剃刀みたいな容赦ない笑みを浮かべた。

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