幸せで、幸せで。
唇も腕も言葉も全部帰ってきた。
帰り際、別れるときに連理は言った。
「金輪際、俺以外とキスすんなよ!!」
俺は赤面した。
「悪かったってば」
連理はふんっと鼻を鳴らした。
「ったく危なっかしいやつだよ、お前は」
俺は鞄からあの紙片を取り出して、微笑んだ。
「これ、あったから…」
連理がなんかしらんが、急に俺にキスした。
「あんま可愛いと食っちゃうぞww」
俺は、それでもいいよ、といい
それは実行された。
そのころ。
静留は庄野を追いかけ、袖を引っ張った。
「まだ用かな?」
見下ろす庄野に静留は微笑んだ。
「本当はちょっと傷ついたんでしょう」
庄野は驚いて「まさか」と笑った。
「本当は連理を好きだった癖に…でなきゃわざわざ来ないでしょ」
庄野は足を止めまじまじと静留を見つめた。
「ふうん、なる…じゃあそうだったのかもしれない。僕としては…どうだっていいさ」
静留は笑った。
「あと10分あったら、先生何してた?」
庄野は笑った。
「知りたいなら個人的に教えてあげるよ」
静留は言った。
「考えとくww」