「うわ〜、やっぱ木戸って綺麗ずき…つか、置かない主義だよね」
一人暮らしのアパートに、燐はずかずかと入って行った。
言われた通り、?LDKの部屋に物は殆どなく、必要最低限に留めている。
「これじゃあ、女の子にもてないよ?」
からかうように笑う燐。
「必要ないよ、俺には」
燐のつけてる、甘いような…なにかの花の匂い?が部屋をそっと包む。
燐は黒のパーカーを脱ぐと乱雑に放った。
「翔真、なんて名前、あんまないのに気づかなかったのは…正直、名前、忘れてたからなんだよね」
だと思った。
燐にとって俺はあくまで旧姓の「木戸」なんだから
「ね、こっちきて」
寝室にある姿見に二人で並ぶ。
「このルックスなら兄弟で通じるね?」
完全にそっくりには無論ならなかったが、ある程度は似ている。
「ね…」
燐を抱き締めて鏡の前で口づけする。
そのまま床に引き倒して、シャツに手を突っ込んだ。
「あ」
抵抗しない…するわけない…相手が俺なら
ジーンズを脱がせると、そこは目一杯反応していた。
「…っ、はずww」
燐は顔を隠した。
その手をどける。
俺にしか見せない顔を見る