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メテオリック・ボーイ 2

輪廻 2011-06-14投稿
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「はぁ!はぁ!はぁ!」

「はぁ、はぁ……」


男子生徒の言った¨部室¨とやらは、
わたしの倒れていたグラウンドの用具室の、ほぼ対角線上に位置していた。


「こんな……ヘンな場所に……部室って……あなた…何部なの…?」

「ああ…はぁ……。俺。俺は、コンピューター部の部員。これ、タオル使えよ」


わたしには理解出来なかった。
まず、知っている限りコンピューター部の部室がグラウンドの隅っこにあるわけがないし、
そもそもこの部室にはコンピューターは存在しない。
なのにこの男子生徒はここを我が物顔で使っている。


「待って…。あなた…この部室の部員じゃないの?」

「…え?ここ、コンピューター部の部室だろ?」

「…ね、念のため言っておくけど。
そんなわけないでしょ?」

「な…!待ってくれよ!確かにここって紹介されたんだ!みんな笑顔で案内してくれたんだ…ここだって」

「コンピューターが無いじゃない」

「そう思って用具室にあるかなって、
見に行ったら、君が倒れてた…」

「そ、そう」



お互いに馬鹿な姿を見られたと、
意味も無く気まずくなってしまった。
よく見ると、からかわれそうな見た目の男子だ。

(わたしに言えたことじゃないか…)


何か、この男子生徒とわたしは、
似ている気がした。

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