「ごめんね」
私は謝った。
「何で先生が謝んだよ」
広瀬くんが即座に返す。
「や…何か、気付いてあげれなくて」
「何だよそれ…」
広瀬くんはそう言うと、私の背中に腕を回した。
「昨日で諦めようとしてたのに…。俺、やっぱ先生のことすきだよ…」
そして広瀬くんはその腕にぎゅうっと力を入れた。
広瀬くんの茶色い髪からは甘い香りがする。心地いい。いつまでも、こうして広瀬くんと一緒にいられたら…
「広瀬くん…私も…」
思えば私、前からずっと広瀬くんのことばっか考えてたな… いつも広瀬くんを気にしてて…
「私も、広瀬くんのこと、すき…」
「えっ…」
広瀬くんは唖然とした顔で私を見る。
「私だってびっくりだよ…でも、分かったの…すき…」
「ほ…ほんとに!?」
私は頷いた。 広瀬くんは驚きながらも喜んだ顔をして、また私を抱き締めた。
「うそだろっ!?」
「な…ほんとだよ…んっ」
広瀬くんは会話の途中で私に口づけをした。その口づけは段々と深くなっていく。
「んはぁッ…」
口づけを話した時には私の息は荒くなっていた。